他界からの手紙:回心への誘い

ミカエル・モスカ神父訳『わたしは亡びた』、9
悪魔とは、世の初めにルチフェルと共に地獄に落ちた悪霊たちのことです。その数は、数えきれないほど多いのです。あなたたちが気づかないように、群をなして地上をさまよっているのです。悪魔が霊魂を地獄に引きずり込むごとに、ここでの苦しみは積るばかりです。苦しみとは、こんなにも恐ろしいものです。
わたしは、神から遠く離れた道を歩いていましたが、神はわたしをお見捨てにはならなかったのです。わたしが生来の傾きのままに歩いていた悪の道から救われる準備をしておられたのです。何回か神は、わたしをお聖堂に導かれました。その度に、わたしは懐しいものを感じていました。
母が重い病いに倒れて、会社の勤めと母の看病という負担に耐えていた頃、神のおん手はわたしを強く捕えようとしておられたのです。いつか昼休みにあなたと行ったことのある病院のお聖堂で、わたしは、今の生活を改めなければいけないという強いゆさぶりを覚えたのです。
わたしは泣きました。でもわたしは、この世の快楽を振り切ることができませんでした。たちまち、目芽えようとした恵みの種は茨におおわれてしまったのです。
わたしは、信仰は単なる感情に過ぎないという口実をつけて、恵みの招きを退けてしまったのです。この同じ罠に、どれほど多くの人たちがかかっていることでしょう。いつかあなたは、お聖堂で敬度にひざまつかないわたしを戒めたことがありました。そのときわたしはもう、ご聖体にイエズスが現存されるということを信じていなかったのです。でも、ここではそれを信じているのです。ちょうど嵐があったことを信じるように、ごく自然に信じているのです。
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