キリスト者の模範 公教会の教父たち

公教会(カトリック教会)の諸聖人、教父、神父らの伝記を掲載していきたいと思います。彼らは、クリスチャンの模範です。イエス様の生き方を見習うことはとても価値があります。使徒ヨハネやパウロの生き方に倣うことも価値があります。同じように、彼らの生き様は私たちの信仰生活の参考になるものです。フェイスブックの某グループにも投稿中です。

キリスト者の模範 公教会の教父たちの新着ブログ記事

  • (ボネ神父伝23)◆1-3、お葬式

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、23 第2部 回想への巡礼 療友のつづった思い出の記をたずねて ◆1-3、お葬式  いつかボネ神父さまの跡をたどるため、黒崎の教会をたずねたときのことでした。あるかたからこんな話を聞きました。 「まあ、ボネ神父さまですって!わたしも、そのかたをよく存じあげてい... 続きをみる

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  • (ボネ神父伝22) ◆1-2、お葬式

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、22 第2部 回想への巡礼 療友のつづった思い出の記をたずねて ◆1-2、お葬式  まもなく、聖堂のなかに、しずしずと運ばれてきた棺は、まるで父のまえにすわらされたむすこのように、主の祭壇のまえにすえられました。気がつくと、棺の足もとに、黒いリボンで飾られた額... 続きをみる

  • (ボネ神父伝21)第2部 回想への巡礼 療友のつづった思い出の記をたずねて

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、21 第2部 回想への巡礼 療友のつづった思い出の記をたずねて ◆1、お葬式  1959年3月19日 - その日は、朝からどしゃぶりの雨がつづいていました。そして、ようやく新芽をふきだしたばかりのいちょうの上に、修道院の青い屋根のうえにまた、葬式に参加した人々... 続きをみる

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  • (ボネ神父伝20)司祭の苦労

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、20 ◆4-11、最初の布教地・奄美大島  こんなことばかり述べていますと、神父さまの布教歴史は、まるでかれの痛快な武勇伝をきくような感じをうけますが、その日常の生活には、人々の想像もおよぼぬ苦みがかくれていました。  それは、天にましますおん父にのみささげら... 続きをみる

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  • (ボネ神父伝19)神藪を焼き払う

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、19 ◆4-10、最初の布教地・奄美大島 「みなさん、死んでゆく人をごらんなさい。死人は未来をとりあげられてしまいます。そのときかぎり、進歩することができなくなるのです。あなたたちも、古い習慣や迷信のなかにとじこもって、新しい生活をしないなら、やはり死んだ人と... 続きをみる

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  • (ボネ神父伝18)迷信の打破

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、18 ◆4-9、最初の布教地・奄美大島  しかし、まだボネ神父さまの前には、大きな問題がのこっています。それは、迷信と、まことの信仰との区別をあきらかにすることです。  この世にはあまりにもたくさんの神々がひしめきあっています。しかも、自分こそは真実の神である... 続きをみる

  • (ボネ神父伝17)悪霊のわざ

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、17 第1部 選ばれた一粒のたね ある宣教師の生いたちと布教 ◆4-8、最初の布教地・奄美大島  このように悪魔もやはり神の権力のしたにあるので、かれらがいかにじゃまをするつもりでも、かえってそれが神のご計画の道具となってしまいます。こうして悪魔までも、その意... 続きをみる

  • (ボネ神父伝16)◆4-7、最初の布教地・奄美大島

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、16 第1部 選ばれた一粒のたね ある宣教師の生いたちと布教 ◆4-7、最初の布教地・奄美大島 「主よ、もしあなたがこの島の人たちをおあわれみになって、わたしをここへおつかわしになられたのでございましたら、どうぞ、そのしるしとして、この人から悪魔を追いださせて... 続きをみる

  • (ボネ神父伝15)◆4-6、最初の布教地・奄美大島

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、15 第1部 選ばれた一粒のたね ある宣教師の生いたちと布教 ◆4-6、最初の布教地・奄美大島  ふたりは、歩を早めながら歩いているうちに、部落から100メートルとは離れていない一軒の家の前にきました。でも、不思議なことには、まだ宵の口だというのにこの家は雨戸... 続きをみる

  • (ボネ神父伝14)◆4-5、最初の布教地・奄美大島

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、14 第1部 選ばれた一粒のたね ある宣教師の生いたちと布教 ◆4-5、最初の布教地・奄美大島  かれの名はKといい、そののち、神父さまとは肉身にもまさる親しみのうちに18年間苦楽を共にしました。神父さまは、かれをわがむすこと呼び、嫁を迎えてやり、その多くの子... 続きをみる

  • (ボネ神父伝13)◆4-4、最初の布教地・奄美大島

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、13 第1部 選ばれた一粒のたね ある宣教師の生いたちと布教 ◆4-4、最初の布教地・奄美大島 "ガチャン"一異様なもの音と、瞳を刺す強い太陽の光線に、たちまち眠りから呼びさまされた司祭は、ハッとして飛びおきました。遠い世界の果てから一瞬のうちにここまでとんで... 続きをみる

  • (ボネ神父伝12)◆4-3、最初の布教地・奄美大島

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、12 第1部 選ばれた一粒のたね ある宣教師の生いたちと布教 ◆4-3、最初の布教地・奄美大島  真昼の直射日光を白いヘルメット帽でふせぎながら、若い宣教師がようやくたどりついた教会は、脊丈の半ばは埋もれてしまうかと思われるほど深い雑草におおわれた、あばら家で... 続きをみる

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  • (ボネ神父伝11)◆4-2、最初の布教地・奄美大島

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、11 第1部 選ばれた一粒のたね ある宣教師の生いたちと布教  しかしまもなく、神父さまのこんな感傷も、遠くかすんで空と直接交わっていた水平線に一筋の線がひかれ、それがしだいに大きく伸びていって、やがて空と海をへだてる陸となってあらわれてきたころには、あとかた... 続きをみる

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  • (ボネ神父伝10)◆4、最初の布教地・奄美大島

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、10 第1部 選ばれた一粒のたね ある宣教師の生いたちと布教 ◆4、最初の布教地・奄美大島 「神父さま!」 「はああーい!」  ある朝、皿をふきふきおばさんが食堂にはいってきました。 「今、Kさんが、神父さまは大島へいらっしゃるといいましたけど、それほんとうで... 続きをみる

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  • (ボネ神父伝9)◆3-3、変なやど屋

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、9 第1部 選ばれた一粒のたね ある宣教師の生いたちと布教 ◆3-3、変なやど屋  しかし、まもなく、若い宣教師は、駅から人力車の車夫が案内してくれたやど屋が、妙に気になりはじめました。やど屋といって頼んだはずなのに、どうもやど屋らしくないからです。  また、... 続きをみる

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  • (ボネ神父伝8)◆3-2、変なやど屋

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、8 第1部 選ばれた一粒のたね ある宣教師の生いたちと布教 ◆3-2、変なやど屋  あれから坊やが、どのように大きくなっていったか、いつ天からの召しだしをうけたのか、いかなる動機がかれを宣教師にしたかなどというようなことはまったくわかりません。なぜならそれは、... 続きをみる

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  • (ボネ神父伝7)◆3、変なやど屋

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、7 第1部 選ばれた一粒のたね ある宣教師の生いたちと布教 ◆3、変なやど屋 「ミヤザキ、ミヤザキ」。  疲れきった夜行列車がプラットホームのまばゆい光のなかにすべりこんでくると、煤煙で黒くなったその長蛇の口からおびただしい旅行者を吐き出しました。  このとき... 続きをみる

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  • (ボネ神父伝6)◆2-2、小さな越境者

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、6 第1部 選ばれた一粒のたね ある宣教師の生いたちと布教 ◆2-2、小さな越境者  少しはなれて、ちょうど村の中心にあたるヅ河のほとりには、古い教会の片塔がそびえています。それは、13世紀ごろのゴシック建築で、ベネディクト会の修士たちが建てた修道院つきの聖堂... 続きをみる

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  • (ボネ神父伝5)◆2、小さな越境者

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、5 第1部 選ばれた一粒のたね ある宣教師の生いたちと布教 ◆2、小さな越境者  まっかな夕日が、うっそうとした森の頂を金色にそめながら山の端にかくれると、まもなく天使の目のように星が大空いっぱいキラキラとまたたきはじめました。また幾世紀ものならわしどおり、し... 続きをみる

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  • (ボネ神父伝4)◆1-3、馬の乳

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、4 第1部 選ばれた一粒のたね ある宣教師の生いたちと布教 ◆1-3、馬の乳  しかし、おおく恵まれたものは、おおく返さねはならないといわれているように、いっか坊やも成長して、遠い異郷の地に56年の長いぎせいをささげる日がくることでしょう。でも今は、まだ幸福だ... 続きをみる

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  • (ボネ神父伝3)◆1-2、馬の乳

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、3 第1部 選ばれた一粒のたね ある宣教師の生いたちと布教 ◆1-2、馬の乳  牧場の無邪気なお友だちのなかで、マキシム坊やは、馬がいちはん好きでした。まだヨチヨチ歩きのころから馬をみると、「馬、馬」といって、きかなかったのです。それで、馬のほうでも坊やをよく... 続きをみる

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  • (ボネ神父伝2) 第1部 選ばれた一粒のたね ある宣教師の生いたちと布教

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、2 第1部 選ばれた一粒のたね ある宣教師の生いたちと布教 ◆、1 馬の乳 「お馬、お乳ちょうだい!」  力いっぱい走ってきて、のどがかわいたので、坊やは雌馬の足のあいだにもぐりこんでゆきました。 「ええ、いいとも坊や、おなかいっぱいおあがり」。  雌馬は、坊... 続きをみる

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  • 江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』

    江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』 序にかえて  神は感覚によってたしかめることができないから信じられない、という人々にお答えするためにも、わたしはボネ神父さまの生涯をお知らせしたいと患います。  旧約聖書の創世の書に、"神は、自分に似せて人をつくられた"といわれています。それゆえ、もしこの世に... 続きをみる

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