公教要理図解:第37図 天主の十戒 第4戒(続き) なんじ父母を敬うべし

「第37図 天主の十戒 第4戒(続き) なんじ父母を敬うべし」『公教要理図解』ワグネル神父
第四戒 なんじ父母を敬うべし
◎しもべに対する主人の義務
1
主人は、しもべに対して次の義務を負うのである。
(1)しもべを親切と正義を以て取り扱うこと
(2)しもべが病にかかったときには、
特に慈悲をもってしもべを扱うこと
(3)しもべの徳を戒めること
(4)彼らに教理を習わせ、宗教上の義務を守る暇を与えること
2
主人はそのしもべに日曜日を守り、大斎、小斎、御復活のつとめ等、すべて宗教上の義務を行うため便利を与えて、これらの義務を良く果たすように勤めなければならないのである。
3
これらの義務は、「主人たる者よ、汝等も天に主をもち奉れることを知りて、正当公正なることをしもべ等に為せ」(エフェソ書第6章)との聖旨に基づくのである。
◎絵の説明
4
この絵は、しもべに対する主人の義務について、2つの例を示すのである。まず、第一の例は、聖書に記された百夫長のことである。
「このようにイエズスはカファルナウムに入られたが、
百夫長近づいて願って言った。
主よ、わがしもべは中風で家に伏しており、ひどく苦しんでいます、と。
イエズスが
『わたしが行って癒そう』
とおっしゃいましたら、百夫長は答えて言いました。
『主よ、わたしは不肖ですから、主が私の屋根の下に入っていただくに足りません。
ただ、一言にて命じてください。そうしたら、わたしのしもべは癒えるでしょう。
なぜならわたしも、人を統率する立場にある者ですが、
部下の兵卒に、ここに行けと言えば彼らは行きますし、
彼らに来いと言えば、彼らは来ます。
また、わたしのしもべにこれを為せと言えば、彼らは為すのです。』
イエズスはこれを聞いて従っている者におっしゃった。
『わたしはまことにあなたがたに言う。
イスラエルの中でも、これほどの信仰に遭ったことがなかった。
わたしはあなたがたに告げる。
多くの人が東西から来て、アブラハムやヤコブと共に天国に座している。
でも、国の子らは外の闇に追い出されるだろう。
そこには、嘆きと歯がみとがあるだろう』
こうしてイエズスは百夫長に向かい、
『行け、あなたの信じたとおりにあなたに成れ』
とおっしゃったとき、しもべは即時に癒された」
(マタイ福音書第8章)
5
絵の上部は、百夫長が使徒等に取り囲まれて居られるイエズスの足下にひざまづき、僕の癒されることを願っているところである。
6
第2の例は、絵の下部の左の方に示してある、ド、サブラン伯爵聖エルゼアールのことである。
聖エルゼアールは、そのしもべ等のために、処世(世渡り)の法則を作って、
これを城の一室の中に掲示、しもべらを呼び集めて説明するのであった。
ただし、その規則の箇条は、次のようであった。
第一、朝夕の祈祷を厳重に務めること。
第二、ミサ聖祭にあずかること。
第三、秘跡を受けること。
第四、聖母マリアと聖ヨゼフとを特に尊敬すること
第五、怠惰を避けること、
第六、悪友を避けること。
第七、喧嘩口論を避けること。
◎主人に対するしもべの義務
7
しもべは主人に対して次の義務を負うのである。
(1)主人を尊敬すること
(2)忠実をもって主人につかえること
(3)天主のおきてにそむかない限り、すべてのことについて主人に服従すること
8
しもべはその主人を天主の代理者とみなして、天主につかえるように主人に服従せねばならないのである。
9
この絵の下部の右の方にあるのは、アブラハムのしもべエリエゼルが、主人に対する義務を忠実に尽しているところである。
エリエゼルは若主人イザアクの為に妻を求め得ることをアブラハムに命じられて遠いメソポタミアの地方に旅立った。ある井戸のそばに休んでいると、主人アブラハムの兄弟ナコール娘レベカが水を汲もうとして4、5人の友達と共に来たので、エリエゼルは彼女が若主人イザアクの妻に天主から選ばれたことは、与えられたしるしによってわかったので、もたらした贈り物を直ちにレベカにささげたのである。
