カトリック情報(緊急避難ブログ)

スマホからアクセスの方は、画面やや下までスクロールし、「カテゴリ」からコンテンツを読んで下さい。目次として機能します。

高利貸とその三人の息子「地獄(第二の死と云われる永遠の滅び)」『煉獄と地獄』

カトリック

マキシム・プイサン神父「地獄(第二の死と云われる永遠の滅び)」『煉獄と地獄』岸和田天主会教会、1925年

22、高利貸とその三人の息子

 ある高利貸が病にかかり、肉体は全く腐敗してしまったが、しほりとった金は返却しようとはしなかった。このところの教会の霊父は、この高利貸に病気をなおしてあげるが高いです、と云えば病人はこれを聞いて「価は千円、万円※でもかまいませんから早く教えて下さい」と云った。

※ 当時の1円は、今(2023年)の貨幣価値で5000円くらい

「教えましょう。それは生きた人間の肉を火であぷり、肉より出る脂肪を採って傷に塗るのです。沢山は入らぬ、唯一人、一万円貰うため、わずか十五分程、手を火の上に置くのを承知すればよろしい。」
 病人は愁然として「禍いなるかな。十五分間、その苦しみをしのぐ者はあるまい」と深いため息をしながら云うと、霊父はすかさず

「では一つ方法を授けましょう。あなたの長男を呼んでこの話をなさい。長男はあなたを愛しておる。親孝行のため、十五分間は辛抱するでしょう。もし駄目でしたら次男、次男でゆかねば三男に云ってみなさい」

 病人は霊父の教に従い三人の息子をかわるがわる呼び出して云い聞かせたが、三人共驚いて断ってしまった。病父は恨めしげに子供をみつめ

「我子らよ。親を救うにわずか十五分ぐらいの苦痛をいとうのか。汝らの行く末を思い、不正不実と云われ、儲けた金を返却さぬと十五分ではなく永遠の地獄の火で苦しむ。ああ、我は余りにも間違いすぎた」と云って貯えた金全部を人々に返してしまった。

×

非ログインユーザーとして返信する